科研+膠研 公開研究会終了いたしました

先日当ブログでも告知させてただきました、
科研+膠文化研究会 第9回公開研究会「膠と継承者」が、7月9日に本学新講義棟にて開催されました。
当日はあいにくの雨模様にも関わらず、足元の悪い中大変多くの方にご来場いただきました。

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会場内の様子

今研究会の内容は、
「三千本膠『飛鳥』の開発について」
土居 昌裕(旭陽化学工業株式会社技術部長)

「模写という道」
加藤純子(名古屋城本丸御殿障壁画復元模写制作共同体)
聞き手 北田克己(愛知県立芸術大学美術学部教授)

「伝統技法と素材(紙・絵具・膠)
上村淳之(日本画家・文化功労者・京都市立芸術大学名誉教授)

「膠の基礎知識」リーフレットについて
宇高健太郎(日本学術振興会特別研究員)

の4つの講演プログラムと全体を通しての質疑応答があり、
その後に希望者へ向けて保存修復研究所の見学会も行われました。
こちらも多くの方にお越しいただき、各部屋で熱心に説明を聞いていただきました。
また、夜には懇親会も開催され、様々な分野で膠に携わる方々の交流がありました。

今回、東京以外での初開催と言うことで本学日本画研究室を中心に準備が進められ、当研究所も後援として参加させていただいた公開研究会ですが、膠は保存修復分野においても欠かすことのできない重要な素材です。参加者の皆様とともに多くのことを学べた貴重な経験となりました。

○各講演の様子
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土居昌裕氏 「三千本膠『飛鳥』の開発について」

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加藤純子氏 「模写という道」

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上村淳之氏 「伝統技法と素材(紙・絵具・膠)」

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宇高健太郎氏 「膠の基礎知識」リーフレットについて