保存修復学会に参加しました
6月16日(土)、17日(日)の2日間にわたって開催されました、「文化財保存修復学会第40回大会」に参加いたしました。
今回の開催地は高知県。高知は古くより紙の一大産地で、「高知県立紙産業技術センター」では修復にかかせない各種紙の研究開発等を行っており、当研究所でも紙質調査などでお世話になっています。
今回、当研究所では大会2日目の17日のポスターセッションへ参加し、昨年度修理が終わり本年度復元模写制作を進めている「照手姫図」に関する発表を行いました。

「照手姫図」は本研究所ではじめて手がけた板絵の作品で、発表会場でも板絵の修理という点で興味を持ってのお話が多かったように思います。
また、修理作品の復元図作成についても今回初の試みではありますが、芸術大学という実技教育をもつ大学内の修復研究所の特色のひとつとなると思います。
今後とも修理のみで完結しない、公立芸術大学の組織を活かした活動を継続し、発表を行っていきたいと思います。