取材協力を致しました
昨年12月23日にNHK名古屋放送局で放送された東海地方のニュース内で、当研究所で現在修理作業を進めている襖絵の下貼りから発見された古文書について取り上げられ、当研究所も取材協力をいたしました。
放送内容の抜粋もNHK名古屋放送局HPで掲載されています。 →WEBニュース特集「ふすま絵から大量の古文書」(外部サイトリンク)
屏風や襖などの下地は組子と呼ばれる木組みに何層もの和紙を貼り重ねて作成しますが、昔は紙が貴重品であったこともありこの貼り重ねの紙に不要となった文書などが使用されることが頻繁に行われていました。本作品でも修理の最初の解体時に本紙下から大量の古文書が見つかり、愛知県立大学の大塚英二教授を中心に解読が進められてきました。今回のニュースでは解読された文書の内容が主で、襖絵自体についての掘り下げはありませんでしたが、現在ある文化財から新たに文化財が見出されるという文化財修理の面白い事例であると言えます。
襖絵を所蔵しているお寺がある豊田市では、本作品の修理完了後今回取り上げられた古文書とあわせて公開の意向とのことです。
また、当研究所所長の北田克己教授がNHK奈良放送局より取材依頼を受け、奈良国立博物館で昨年12月7日から本年1月13日まで開催された特別陳列『重要文化財 法隆寺金堂壁画写真ガラス原板 ―文化財写真の軌跡―』を紹介する番組に映像出演いたしました。
実際に展覧会を訪れ、ガラス原版を見てコメントをしています。