学生による修理報告会を開催しました
当研究所では日ごろより、大学院日本画領域の保存修復を学ぶ学生 の授業の一環として学生とともに修復作業を進めています。
中でも岐阜県真長寺所蔵の真言八祖像についてはお寺のご厚意により学生を中心とした修復を数年計画で行っており、毎年学生ごとに担当の作品を決め解体から本紙修理、仕立て直し、報告書作成までの一連を修理技術者監修の下進めています。
そして本年度完成の「不空三蔵像」と「一行阿闍梨像」の二幅についての報告会を1月22日、関係者の方々をお招きして行いました。


大学院2年の短い期間の内で保存修復について学び、実際に修復に携われる作品はわずかです。その中でも今回のように学生が修理の大半を担うという事例は稀ですが 、一つの作品について解体から仕上げ、報告までを一貫して携われることは学生にとって非常に貴重な経験となったことと思います。