寒糊炊きをしました

当研究所、冬の恒例行事となりました寒糊炊きを今年も行いました。

寒糊炊きとは、一年で一番寒い時期である大寒に合わせて古糊用の糊を炊く作業のことを言います。

日本画大学院第3研究室の学生と一緒に丸一日かけて甕2つ分の糊を炊き、粗熱を取った後に水を足して封をします。

古糊は甕に入れてから使えるようになるまで5年から10年近くの年月が必要で、無くなったからといってすぐに用意できない貴重なもの。今の学生たちも先輩たちが炊いた古糊を使用しており、甕も使いきって空になった古糊の甕を再使用しています。今年炊いた糊も数年後の後輩たちに、寒糊炊きの伝統とともに受け継がれていくことでしょう。