真長寺十二天が岐阜市指定文化財になりました
当大学日本画専攻及び修復研究所で修理を行ってきた、真長寺十二天像が「絹本著色十二天像附三幅(水天・梵天・地天)」として真長寺のあります岐阜県岐阜市の重要文化財として一括で指定を受けました。
この十二天像は、3時代の作品が混在した状態で現存しており、後世に散逸したものをその都度補填していった結果このような構成となったものと推察されます。最も古い時代のものと思われる四幅は以前東京芸大で修理されていましたが時代が下がる残り8幅は未修理の状態で保管されており、それを当大学で修理したという経緯があります。
今回十二幅すべての修理が終わり、複雑な散逸を経ても十二幅一式の法具として受け継がれてきたという伝世の過程も歴史的価値として評価されまとめて指定となったとのことです。
修理途中の平成27年、大学内でも指定に向けて調査が行われておりました→文化財調査の為に来客がありました
指定についてのニュース→真長寺所有「絹本著色十二天像附三幅」指定 識者「中世仏画として歴史的価値高い」 (毎日新聞Web)