今年も古糊作りの時期が来ました

寒糊炊きをしました

作品を修復するに当たって工程毎にいろいろな種類の糊を使用しますが、今回作った糊は「古糊」と言う種類の糊の準備をしました。
作りたての糊だと接着力が強すぎる為、甕の中で数年をかけて寝かせます。そうすると段々作業に適した糊の接着力に落ち着くのです。

まず糊を炊いて
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甕に移します
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甕の蓋の縁を糊を付けた和紙で貼り付けます。
この甕の中の糊は数年後の修復作品に使われていく事になります。
自分が作った糊甕をいずれ後輩が空けるのです。
こういった「継承」も感慨深いものです。